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靴ずれ戦線 魔女ワーシェンカの戦争

 「赤軍ウラー!!」(あいさつ) 
 
 しばらく大学の方の制作でヒマがなかったので更新が開いてしまいました。今回はマンガのご紹介ですよ~。

靴ずれ戦線 1 (リュウコミックス)靴ずれ戦線 1 (リュウコミックス)
(2011/12/13)
速水 螺旋人

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 わたくしが敬愛するイラストレーター速水螺旋人氏のマンガ、『靴ずれ戦線』です。氏は私のような偏屈軍事オタクの界隈では今や知らぬ者のいない(たぶん)ミリタリーものイラストレーターで、その緻密かつデフォルメされたメカ絵と斜め上方向にほとばしるウンチク、そして溢れ出るソ連への「愛」がその筋の人たちを魅了してやみません。長らくイラスト業界で活躍してこられた氏ですがついに今回初となるストーリーマンガの単行本が発売となりました。それがこの『靴ずれ戦線』というわけです。
 
 <ストーリー>
 時は1941年、ヒトラー率いるナチス・ドイツは不可侵条約を破りソヴィエト連邦へと侵攻、折しもスターリンの大粛正によって極度に弱体化していたソ連軍は敗走を重ねていった。人手不足も極まったソ連軍は魔法の力も味方につけようとNKVD将校ナージャを魔女バーバ・ヤガーのもとへと派遣する。彼女の説得には失敗したものの、代わりにその弟子ワーシェンカが従軍する事となる。かくして科学的共産主義者と魔女の凸凹コンビは一路ベルリンを目指して旅に出るのであった・・・。

 というのが話のおおまかな流れ。どうです、じつに螺旋人作品でしょう(笑)。ストーリーは基本的に一話完結型で、毎回このコンビが地獄の戦場でドタバタ騒動を巻き起こします。で、この二人にもまして作中で大きな役割を果たすのがロシアの民話や民間伝承の魔物、精霊、妖怪といった存在たちです。民家に巣食う「ドモヴォーイ」やロシア版サンタクロース「ジェド・マロース」、うるう年にあらわれる聖人の革を被った怪人「聖カシヤーン」などなど、おそらく大抵の日本人が(ロシア人以外が?)知らないユーモラスなキャラクターたちが次から次へと登場します。そんな彼らを自己流にアレンジし、東部戦線という舞台に見事にマッチさせた氏のストーリーテラーとしての力量には感服せざるを得ません。なんといいますか、「自分のものになってる」感じなんですよね。また戦争という人類最大級の悲劇を扱っていながらあまり湿っぽさはなく、これまた氏特有のドライでアイロニーの効いた空気が充満しています。これまたじつに私好みなところです
 そして!忘れてはならないのがなんとこの単行本には『靴ずれ戦線』開始前にコミックリュウで連載していた『螺子の囁き』が載っているのです!『螺子の囁き』は各1ページのイラストコラムで、氏が得意とするところのメカ解説ものです。そこで取り上げられているメカはというとMig-21やMi-8といったソ連兵器はもちろんのこと、20世紀特急や蒸気トラクター、ポルスキ・フィアットといった民間の乗り物、ライト兄弟以前の試作飛行機、はてはタイガー計算機や電気炊飯器といった生活アイテムまで、やはり斜め上方向に広大な氏の知識が存分にふるわれております。たった1ページの中に思わず目を留めずにはいられないかっこいいメカイラストに緻密な解説文、目に優しい女の子を見事に織り込むその構成力にはイラストレーター志望として思わず脱帽してしまいます。ただ『螺子の囁き』は『靴ずれ戦線』開始以降は連載してないようなので、多分2巻には載ってないのが残念なところです。
 さて、『靴ずれ戦線』第1巻ですが、物語は1941年に始まり、巻の最終話は1942年の話となります、若し仮に45年のベルリン陥落までやるとしたら完結はだいぶ先という事になりますね。二人の物語をまだまだ楽しめるとなると、今から第2巻の発売が待ち遠しいです。
 そして最後に、全国の螺旋人ファンにはうれしいことに、今月の下旬には氏がモーニング2で連載しているミリタリー法螺話『大砲とスタンプ』の第一巻が発売となります!こう立て続けに氏の本が出版されるなんて『馬車馬戦記』以来のファンとしてはうれしい限りです。無論もうすでにアマゾンでの予約は済ましてありますのでこちらも手に入り次第レビューを描かせていただきたいと思います。ではまた。
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