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ばら物語

 この間とうとう第3巻が出たのでまとめてご紹介。

Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.1〉Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.1〉
(2008/01)
滝沢 聖峰

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Tale of Rose Knight~ばら物語 Vol.2Tale of Rose Knight~ばら物語 Vol.2
(2009/04)
滝沢 聖峰

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Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.3〉Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.3〉
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滝沢 聖峰

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<あらすじ> 16世紀、中世とも近世ともつかない時代ーイタリアは統一国家としての体をなしておらず、いくつもの小国に分断されていた。フランスはこの混乱を突き肥沃なロンバルディアを手中におさめるべく兵を進める。これに対しイタリア諸国は教皇のもとに団結し立ち向かう。そのイタリア軍の中核をなすセッシア騎士団を束ねるのは女騎士ロザリア。彼女は病床の父マンテガッツァ侯にかわって戦場に立つのであった。一方、ロザリアの生き別れの双子の妹ローザは傭兵に拾われ、砲術士となっていた。そして、とうとう二人は戦場で再開を果たす・・・。
 
 著者の滝沢聖峰氏といえば『帝都邀撃隊』や『撃墜王』などの硬派な航空戦史漫画で知られた方。それが16世紀のヨーロッパを舞台にした女騎士が主人公の物語を描くとは最初は少々驚きました。しかしこれがべらぼうに面白い。もっと早くこんな作風の漫画を描いて欲しかったと思ったほど。
 まず舞台設定が私好み。「中世とも近世ともつかない時代」である。軍隊は金次第の傭兵と騎士(騎兵ではない)が主力で、歩兵の装備は火縄銃と長槍、騎士は全身を鎧で包みランスで戦う。そして砲兵隊はマイスターとその弟子で構成される徒弟組織だ。軍隊をはじめ技術、社界制度が徐々に中世から脱皮しつつある混沌とした時代である。一応「当時のイタリアに限りなく近い架空世界」なのだが豊富な知識の裏付けなくしてこうも説得力のある世界は構築できないだろう。
 そして著者の抜群の画力で描かれる戦闘シーンがすばらしい。槍の穂先を揃えた歩兵同士の激突や、銃兵の一斉射撃、ド迫力の騎士の突撃など見所は満載だ。戦闘シーンが上手い漫画はこの世に腐るほどあるが「合戦」が上手い漫画はそうそうない。
 がしかしこの作品の見事な点はそうした見事な舞台構成のなかにキャラクターが埋没していないことだ。特に主人公ロザリアがじつに魅力的。絶世の美女にして類い稀な騎士。優雅にして冷徹な振る舞いはルカ中尉でなくとも虜になってしまうだろう。そしてその双子の妹のローザ。育ての親のマイスターから持てる限りの技術と知識を受け継いだ彼女は「石弾で1マイル先の蝋燭の火だけを吹き飛ばすドイツ一の黒術使い」である。他にも野心逞しい傭兵隊長カルッチなど魅力的な人物が出てくる。
 連載しているのが漫画雑誌ではなく模型誌なので今一つマイナーだがもっと有名なって欲しい作品です。しかし4巻がでるのはいつになるのか・・・。
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